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ピロティのあるリバーサイドハウス

2階南面は全面に窓を連続。軒天井に窓の上端がくっついたキレイな納まりです。白い平屋が浮いているような外観。ピロティ内の半屋外空間は風通しが抜群に良く、庭木と川の眺望を楽しめます。

鉄骨造だからできる大スパンのピロティ。ガルバリウム鋼板の白い外壁と杉の外壁の対比で、立体感が際立ちます。南に面する川の眺望に配慮したリバーサイドハウス。妻側に窓がなく、ケラバの出幅がない、スッキリした外観です。

竪樋は1階部分から鎖樋に。鉄骨の白い柱が野暮ったくならず、抜け感を演出できます。玄関ドアは特注、外壁の杉板と同じ材にすることでスッキリした印象に。

玄関土間はモルタル仕上げ、廊下はモルタルライクな塩ビシートで、グレーで統一。壁と収納折れ戸はラワン合板で木なり色で統一。床を同系色でまとめたり、建具と壁を同じ材にすることで、空間に広がりをもたらすことができます。

玄関ホールからすぐに2階へアクセスできる階段は、一部ひな壇が見えるデザイン。階段上からの天窓の採光で、暗くなりがちなホールが照明なしでも明るくなります。

1階ホール~洗面脱衣室の建具は天井いっぱいのハイサイズで壁と同化します。壁と同じ白いクロスを張っているので圧迫感がありません。

洗面脱衣室は洗濯機スペースと物干しスペースも隣接した合理的な間取り。物干し竿と洗面水栓を同じ黒で統一。カウンターもモルタルライクにすることで、床と同じグレーで統一。生活感が出やすい空間も色を統一すると、見せ場になります。

壁間口いっぱいの特注鏡とタイル張りが造作洗面台を引き立てます。幅広のカウンターなので、家族が同時に使うことにも対応できます。収納は壁埋め込みとカウンター下で存在感をなくしています。

天窓から光が降り注ぐ階段。手摺壁に高さを揃え、シンメトリーのラワン合板壁に囲まれたデザイン。丸いブラケットライトと武骨な鉄手摺の対比が際立ちます。

階段上の大きなニッチは絵画を飾れるようピクチャーレールを設置。勾配天井で天井が高く開放的です。特注のベンチ兼家具(裏がTV台)が曖昧な間仕切りになり、抜け感を演出しています。

シンメトリーな勾配天井は壁と同じラワン合板で連続性があります。黒のスポットライトがアクセントになり、LDKと階段室を縦横無尽に照らします。勾配天井ならではの反射・配光は面白いです。

階段室は手摺壁からの引き込み戸で仕切れる、安全面にも配慮したデザインです。

洋室からLDKを望む建具は3連引戸。上部がガラスなので抜け感があります。床は熊本県阿蘇の無垢の杉板。無塗装ならでは質感との木の香りが気持ちいいです。

洋室からLDKを望む建具は3連引戸。開放すると1箇所にまとまるので、LDKと一体的に利用できます。

2階寝室は洋室とホールの両方に隣接、回廊できる間取りです。北面の窓は高い位置にすることで、隣地からの視線に配慮しています。

2階寝室のクローゼットは鉄骨柱で凸凹するデッドスペースを有効活用しました。建具なしのオープンスタイルにすることで、床の広がりを確保しています。

2階リビングのTV台は特注の家具兼間仕切り。床天井の木質とスポットライトの黒を取り込んだ配色で統一感を出しました。

2階リビングから望む川の景色。明るく開放的なパノラマの借景です。窓の高さは、道路や車が見えないよう設計しました。窓下の腰壁をふかすことで、ディスプレイスペースも確保しています。

2階キッチンはシンク・コンロを壁付けにしていますが、収納(作業台)を対面にしたスタイル。2方向から出入りできます。水・油跳ねをする一部壁はタイル張りでアクセントに。

ステンレスと黒パネルのモノトーンでシックなキッチン。オープンな吊戸棚、壁に吊って見せる収納を合わせもつ機能的でもあります。南面の窓からは川を眺められ開放的です。

2階キッチンの隣にパントリー(食品庫)を配置することで、家事楽動線に。かさばる乾物・キッチン用品のストックをたっぷり収納できます。